親と教師の教育相談室-017/201page

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第2章
性格・行動に関する相談

16.依頼心の強い子

【問い】私の長男は幼稚園に通っています。幼稚園に行くとき「お母さん,きょうはなにを着て行けばよいの」と尋ね,また,遊んでいても「天気がよいから外で遊んでもいい?」などと1つひとつ私の判断を求めます。どうしたら自分の判断で行動できるようになるでしょうか。

【答え】幼いうちはだれでも親に頼って生きていかなければなりません。なにごともまかせっ放しで親の言いなりになる子は,素直な子というよりは,自立心が育っていない子といえます。ここで大切な点は,一貫した養育態度をとることです。
次に家庭生活のなかで,生活の安全性と物事の善悪を折に触れて教えることです。子どもは遊びを通してさまざまなことを覚えると言えるでしょう。そのなかにはおとなからすれば,大変幼稚なことと思えることがたくさんあります。そのときには親はすぐ干渉したくなります。しかし,少々のいたずらは危険でない限り,やらせてみることです。
そのいたずらがその後,人に迷惑をかけることであったらいたずらされる身になって考えることを教えてやりましょう。このようにしてことの善悪が自分で判断できるように導かなければなりません。子どもは,自身の頭と体を使った生活体験から自立心を養うようになります。
さらに子どもが自立心を養うような行動をとったら,またはとろうとしたら上手にほめてあげます。例えば「○○ちゃん,一人でよくがんばったわね。えらいわ」などとほめてやります。以上のような積み重ねで子どもは次第に自立心を高めていくことと思います。


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