親と教師の教育相談室-021/201page

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20.活発に遊ぶ子にするには
【問い】2歳8ヵ月になる娘ですが,近所の子どもと一緒に遊ぼうとしません。たまに遊びに出てもすぐもどってしまいます。活発に遊ぶ子に育てたいのですが。

【答え】子どもにとって遊びは生活そのものであり,遊びを通して心身の発達を促し,創造性や社会性を獲得するのに極めて大切な要件となっています。子どもの遊びは年齢の進行にともなって大きく変化します。一般に子どもは2歳半ごろから友だちを求めるようになりますが,このころはおもちゃを取ったり,取られたりが主で,相手は1人か2人です。ところが3歳すぎになると同じ年ごろの子どもとの交渉を求め,友だちのなかに入って遊ぶようになります。学童期に近づくにつれて活発化し,交友範囲も拡大され,1人でもかなり遠くまで出かけるようになります。
お宅のお子さんは年齢からみて,活発な仲間遊びや外遊びができるまでにいたっていません。ですから心配ないと思います。しかし仲間遊びや外遊びをしない原因を調べると1)熱中できるほど気の合った友だちがいない2)過保護に育ち,友だちと遊ぶことに不安3)親の干渉が強く,消極的になっている…などがあげられます。
このようなことをなくすため,当分は1つの遊びに熱中できるようにすることです。遊びに対し必要以上に世話をやかない。遊ぶ楽しさを味わわせておくことを心がけるべきです。要は家庭で,両親や兄弟と思う存分遊べれば,今の年齢としては十分でしょう。


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