親と教師の教育相談室-041/201page

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40.ロ先だけの子
【問い】私の娘は小学2年生ですが,どうも口先だけで,実行が伴いません。口先では「こうしたい」「ああしたい」と約束はしますが,さっぱり実践しません。どのように指導したらよいでしょうか。

【答え】このような子どもは,母親の愛情が大きく影響して生まれます。そこで,お母さんは愛情のある優しく説得力のある言葉で接して下さい。しかも穏やかに話すことが大切です。そうすれば,自然に解決の糸口を見いだすことができると思います。
第2には説得力のある言葉を根気よくかけてやって下さい。よくランドセルを自分の決めた場所に置かないで,所かまわず放りっ放しの子がいます。このような時には,ついしかりつけてしまいがちになりますが,静かに親子の話し合いの場を設けて約束ごとを決めます。カレンダーなどを利用して,よくできたなら大きな二重丸をつけて大いにほめてやる,反対にできなかったらしかるようなことはしないで,どうしてできなかったかを話し合いr次からは必ずできるようにがんばろうね」と励まします。また,くどくどと小言を言わないで,静かな話し合いを気長に続けて下さい。
次に受け入れることをよしとするふん囲気を積極的につくってやることです。母親や家族が一生懸命励ましたり,注意したりして心配りをしても,受け入れる本人が知らん顔では全く無意味です。
口先だけの子を直すには,家庭では両親や兄弟,学校では学級担任などが統一のある指導をすることによって実現するのですから,家庭と学校との連絡を密にすることが必要です。このようなことがやがて学習や日常生活にも結びつき,学習効果を上げる土台ともなります。ぜひ実行してみて下さい。


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