親と教師の教育相談室-059/201page

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58.夜ふかしをする子
【問い】わが家の小学2年の子は,いつも夜遅くまで起きています。いくら「寝なさい」といってもなかなか寝ません。そのせいか朝の起床もぐずりがちです。十分な睡眠をとらないと発育にもよくないと聞かされ,心配です。早く寝かせる方法はないでしょうか。

【答え】”寝る子は育つ””人生3分の1は床の中”などのように寝ることに関する言葉は,日常の生活でよく耳にします。このことは,寝ることによって心身の疲れを取ることを意味しています。
夜ふかしは現代っ子の傾向といってもよいでしょう。テレビ番組をみてもわかるように,子ども向け番組は夕食の前後です。しかし,その後もナイター,事件もの,歌謡など子どもにもわかるような番組が多いため,つい夜ふかしとなって慢性的な睡眠不足に陥ります。また,親もやはり夜ふかし型になっていないでしょうか。夜ふかしは育ち盛りの大脳機能を低下させ,不健康のもとになります。そこで子どもを健康型に戻すには,どのようにすればよいでしょうか。
それには,なんといっても家族みんなが早寝・早起きを実行することです。普通のサラリーマン家庭では,お父さんが朝起きてから出かけるまで30〜40分という家庭が圧倒的に多いようです。これを少なくとも起床から朝食までに1時間ほどの余裕を持たせ,ゆとりある朝食をとれば,食事がおいしいうえ親子の会話もはずみます。このような努力を続ければ,朝の生活はかなり変わります。
また,最近の子どもは運動不足で疲れが少ないため,つい夜ふかしになる場合もあります。お宅では小学校低学年でもありますから,汗を流して走り回ったり,鬼ごっこをして楽しむような工夫も大切なことです。


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