親と教師の教育相談室-079/201page

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77.子供の「しかり方」
【問い】よく「しかる」より「ほめよ」という言葉を聞きますが,親として,子供がどうしてもききわけがないと,つい,しかってしまいます。よい「しかり方」があれば教えて下さい。

【答え】お子さんにお手伝いをさせるとき「お手伝いをしてくれると,お母さんは助かるんだがなあ」と言うのと,「お手伝いをするのは当然よ」と言うのでは,お子さんの受けとり方が違うのはおわかりのことでしょう。たしかに,しかる回数は少ないほどよく,それに引きかえ,ほめる回数―ほめるというよりは「認めてあげる」といった方がよいかもしれませんが,認める回数を多くすることが大切だといわれています。
しかし,現実には,どうしてもしからなければならない場合もあると思います。そこで,そのときには次のような点に気をつけてはいかがでしょうか。
△しかるときは,しかる理由を子供にはっきりとわからせること△人前でしかることはできるだけ避け,ひとりのところでしかるようにすること△いたずらをしたらすぐ後でしかること(2,3日たってからでは効果がありません)△兄弟姉妹を引き合いに出して比較をしないこと△じりじりと痛めつけるようなしかり方でなく,短時間に切りあげること△くどくどと小言をならべるよりは,時には打つ方がよい場合もあること△内気な子供には良いところを見つけてほめるようにすること△活発な子供はしかってもくじけないで伸びる可能性があること△最初が肝心です。善悪の判断を確実にするため,悪いことは見逃さないではっきりと教えること△しかるとき,子供の発言を無視しやすいので必ず後で聞くこと△しかっているようで案外,本質的にはしからず,感情に流れやすいので注意すること。


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