親と教師の教育相談室-099/201page

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97.学習意欲を育てるには
【問い】最近うちの子ども(小6男子)は,「学習意欲がない」とか「自分から進んでやろうとする意欲がたりない」といって先生方から注意を受けることがあります。学習意欲とはどんなことか,この意欲を育ててやるのにはどうしたらよいかおたずねしたいと思います。

【答え】学習意欲とは,一般的に言えば,自分から学習しようとする気持ちや,進んで勉強しようとする子ども自らの,積極的な気持ちであるといわれています。子どもが学習する場合,このような自ら学習しようとする意欲がなければ,学習の効果はあがらない。半面,このような意欲が強くなりすぎても,要求水準が高くなり,かえって学習効果が下がる場合もあるといわれています。
学習する場合,適度の意欲が必要だということになりますが,一般の場合,学習指導で問題になるのは,学習の意欲が低い場合で,どのようにして学習意欲を育てるかが研究の課題となっているのです。
今回は学習意欲のある状態をのべてみますので,それに近づけるよう努力してみてください。
1)学習への態度―自ら学ぼうとする意欲をもって,積極的に学習にとりくむ態度2)学習への耐性―困難に耐えて,ねばり強く学習にとりくんでいこうとする持続性がある状態3)学習への自覚―おぼえようとする意欲にあふれ,自ら高めようと心がけて学習にはげんでいる心の状態4)学習への適応―心から学習の価値あるものを認め,目あてに向かって自信をもってつき進んでいる心の状態。
この4つのように,学習意欲は子どもの学習に対する心構えや態度にあらわれることですから,まわりでとやかくいっても育てられるものではなく,子ども自らが学習の目的をはっきりと持ち進むように心がけるべきだと思います。

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