親と教師の教育相談室-103/201page

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101.自然に親しむ子にするには
【問い】長女(小1)は学校から帰るとテレビが中心で,理科の観察学習にもあまり興味を示しません。どうしたら自然に親しむような子どもになるでしょうか。

【答え】本来,子どもは自然に親しみ,自然の中で遊びたいという気持ちが強いものです。しかし現在の子どもの環境は豊富な物品や人工的機器が多く,それらによって子どもの興味と欲求が簡単に満たされることになりました。だんだん自然から遠ざかるような傾向もみられます。
計画的なテレビ活用ができればよいのですが,いつまでもテレビを見続けているようでは好ましくないと思います。そこでテレビから離れて自然に親しませるためには,テレビでは得られない興味を与えてやることです。いつも「外に出て遊びなさい」というだけでなく,たまにはお母さんも一緒に外へ出て虫や花をさがし,木の実や落ち葉を拾ったりして昔,お母さんが遊んだときのことなどを話してやることです。
子どもは「何かな」「自分も一緒にやってみたい」という気持ちをもち,進んでその場へとび込もうとします。とくに子どもは動くものには異常なほどの興味と関心を持つので,好奇心を引きつけるよう刺激を与えてやることです。また,虫メガネ1個与えるだけでも驚きと感動を呼び起こします。このようにして子ども自らが積極的に活動しようとする気持ちを大切にし,伸ばしてやることが必要です。
継続観察では初めから”観点”や”記録”などといわずに,子どもが気楽に飼育栽培できるような配慮をしてやることです。そのようななかで根気強さ,豊かな感受性,生命の大切さなどを体得し,自然を愛する心も養われてきます。

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