親と教師の教育相談室-123/201page
121.「政治・経済」学習の心構え
【問い】私は,4月から高校3年生になり,社会科で「政治・経済」という科目を学びます。この科目を学習するに当ったて,心がけねばならないことはどんなことですか。
【答え】一般に女子の生徒は,政治や経済に対して興味,関心が低いといわれています。しかし,生涯,主権者として国政に参加していくわけですから,政治や経済についての教養は欠かすことのできないものです。
そこで「政治・経済」を学ぶに当たって次のことを心がけてみてはどうでしょうか。
一つは,政治や経済に関するテレビや新聞などの報道について,友人や家族と時々話題としてみることです。
「政治・経済」の内容は,政治のはたらきや経済生活の問題が中心です。私たちが現在生活している社会で,毎日行われていることを学習の対象としています。したがって「政治・経済」を学ぶには,テレビや新聞などの報道に興味,関心をもつことが大切です。さらに読んだり,聞いたりするだけでなく,友人や家族などとそれらについて話し合ってみることが大切です。そのうちに,政治や経済について興味,関心が高まってくると思います。
次に,なかなか容易ではありませんが,日本国憲法に親しむことも大切です。
国の政治の原則を定め,社会生活の根拠となっているものは憲法です。政治や経済の学習の基本は,憲法を学ぶことです。憲法の基本的精神を私たちの日常生活にどう実現していくかを学ぶわけです。そのためには,憲法の条文を折りにふれて読んでみることが大切だと思います。
最後に「政治・経済」の学習では,日常生活の中から問題を発見し,それについていろいろな観点から考察するような習慣づけが大切です。