親と教師の教育相談室-124/201page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

122.家庭で算数をみてやる親の心構え
【問い】小3の母親です。家庭で算数の勉強をみてやるが,先生の教え方と違うといわれ,信用されないことがあります。家庭で算数の勉強をみてやるときの心構えなどありましたら教えてください。

【答え】算数の学習では答えを求めるだけでなく,答えを求めるまでの立式や計算過程を大切にしていることは,ご承知と思います。
小学校3年の算数の学習内容に「乗法の筆算」というのがあります。2位数と1位数をかける筆算にはじまり,3位数に2位数をかける筆算まで学習することになっています。大人には簡単な計算ですが,初めて学習する子どもには,なかなかなじめない内容です。
ここでは今まで学習してきた位取り記数法や乗法99を基にして筆算の形式を子どもが発見したり,説明したりできるように指導します。しかも簡単な問題から難しい問題へと,細かな段階をふんで指導を行っています。
家庭で勉強を教える場合は学校で学習している内容が,どの段階かを知る必要があります。同じ乗法の筆算でも途中に繰り上がりがあるかどうか,被乗数に空位の0を含むかどうかによって計算に違いが出てきます。このへんを無視しますと,先生の教え方と違うということになります。
家庭で学校の学習している内容を知るといっても容易ではないと思いますが,比較的簡単にできる方法として,次のことをおすすめします。
1)授業参観日には積極的に出席し,先生の教え方を学ぶようにする。
2)子どもの算数の教科書に目をとおしてみる。
3)疑問点が生じたなら学級担任に相談する。

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。