親と教師の教育相談室-126/201page

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124.算数計算力をつけるには
【問い】小学校2年生の子どもを持つ母親です。家庭で算数の勉強をみてやるのですが,計算の力が弱いようです。もう少し計算の力をつけさせたいと思いますが,家庭ではどのようなことに注意して勉強をみてやればよいか教えてください。

【答え】算数がきらいになってしまっては,計算の力をつけることも容易ではありません。まず第一に算数を好きにさせることです。そのためには,子どもにできた喜びを味わわせることです。したがって,あまり教えすぎないことが必要です。そして,うまくできたときにはほめてやります。
計算の力をつけるには,練習をさせることが大事です。そのときただ機械的に練習させるだけでは,ほんとうの力はつきません。計算の意味を理解させることが必要です。たとえば2年生では筆算形式によって3位数までのたし算やひき算を学習することになっています。その基本になる考え方は,同じ位の数字どうしのたし算,ひき算をすることなのです。そして,そのことは,1位数と1位数のたし算がもとになっていて,けた数の多い場合でも,同じ考えでできるわけです。このことの意味を子どもなりにわかると,2位数どうしのたし算ができれば,3位数どうしのたし算は,教えなくても自分でやれるようになります。
計算の力を高めるには,数についての理解も必要です。
できない子どもは,どこかでつまずいているものです。そこを早くみつけてやることが必要です。まちがったまま覚え,それをくり返し練習したために,誤りを発見してもなかなかなおらないということがありますので注意してください。

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