親と教師の教育相談室-138/201page

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136.乾電池に表示されている記号の意味は
【問い】小3の子どもが乾電池に表示されている,単一形,SUM-1という文字や記号を見つけて,どういう意味があるのかときかれ,こまっております。

【答え】お子さんは,2年生の時に,理科の授業で乾電池を使用したので,きっと,その後も興味をもって乾電池を使っていたのでしょう。つぎのようなお話をしてはどうでしょうか。
日本工業規格(JIS)というのがあって,乾電池の大きさ,形,電気容量,表示法がきめられていること。乾電池には,角柱形,円筒形,積層形があり,円筒形乾電池を一般に,単一形,単二形と呼び,現在,5種類つくられていること。表示の由来には,確たる根拠はないが,乾電池の大きさを表しているようです。すなわち,円筒形のもので,1番目に大きいものを単一形,次に単二形と順に呼ぶようになったこと。単とは単位(ユニット)のことで,1個,1本を表していると話すとよいでしょう。
ついでに,国際標準規格(IEC)では,大きい方から,R20 R14 R6 R03と呼んでおり,日本でもすでに使っていることなども話してやるとよいでしょう。R1 Rとは,ラウンドセルの略で円筒形を意味し,数字はサイズを表しています。次に,SUM-1とは,スーパー・ユニット・マンガンの略で性能のよい単一形の乾電池という意味を表しています。乾電池にも人間と同じように名前をつけたのですといえばお子さんも納得するでしょう。

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