親と教師の教育相談室-139/201page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

137.理科の学習援助のし方
【問い】理科をあまり好まない子に,先日「お母さん,今度,わたしたち,星について勉強するんだ。教えてね」といわれ,「うんうん」と気軽に返事をしてしまいました。実は,わたしは星について何も知りませんので毎日困っています。なんとか教えるよい方法がないものでしょうか。

【答え】理科を好きじゃないお嬢さんは,小学校5年生ですね。でもそんなに心配はなさそうです。「お母さん,今度,わたしたち,星について勉強するんだ,教えてね」この一言,お嬢さんは生き生きとし心をはずませての一言だったと思います。お嬢さんには今まで理科に対する勉強のきっかけがなかったように思われます。そこで,お嬢さんの生きた言葉をそのきっかけにしていただきたいと思います。
さて,お母さんが心配なされていることですが,あまり教えることにこだわらず”学習の友”になってあげてみてはいかがでしょうか。星の観察はどうしても夜間になります。お嬢さんも1人よりはお母さんが一緒だと心強く,また励みにもなると思います。そして,お母さんが教えるのではなく聞き役になってみてはいかがでしょうか。「○○ちゃん,あの星は何星」お嬢さんは星座早見板などでしらべ「お母さん,あれは△△星よ」,お母さんも「そう,よくしらべられたね。偉いね」このような対話のなかで子どもの学習姿勢を認め,自信をもたせてやることが,結果としてお嬢さんの理科に対する学習意欲を高めてやることになることと思います。
つまり,学習意欲を高めてやるための”きっかけ”をみつけ,側面から援助してやることが非常に大事なことだと思います。お嬢さんの場合はきっかけをつかむことができたので,もうしばらくの辛抱だと思います。

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。