親と教師の教育相談室-175/201page

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172.虫など持ち帰った時の親の対応は
【問い】子どもが虫などを採って,持ち帰った時の親の対応の仕方を教えてください。

【答え】飼ってみたいと本気になっているのならば,ぜひ飼わせてみたいものです。そのような経験からこそ生物に対する興味はもちろん,真の愛情がわいてくるのだと思います。また,理科の学習でも虫などの生活の仕方や育ち方などについて扱うことになっており,よい経験にもなります。わずらわしいからといって簡単に忌避してしまったりせず,いっしょに飼い方を研究したり,ある程度飼った後は,自然へもどすことなどを話し合ったりして,援助してやってはどうですか。
子どもがよく持ち帰る虫などの飼育法の例を挙げてみました。
【カタツムリ】サビのつかない入れ物に,湿った土を3〜4センチの深さに入れ,その上にコケを植えてかくれ場所になる木や石を入れます。えさは,キャベツ,ハクサイ,キューリなどの野菜くずを与え,日かげに置いて湿らせておきます。湿り気が逃げないように,布でふたをしておきます。
【ヤゴ】入れ物の底に,採ってきた池などの土を敷いてやり,水草を植えてやります。えさがなくなると共食いをしますので,3〜4匹程度がよいでしょう。えさはイトミミズやボウフラを与えます。
【アオムシ】えさであるアブラナ科の植物をたやさないことです。
季節外れになってしまいましたが,カエルの卵なども採ってくることがあります。オタマジャクシからかえって,手や足が出てくるまで観察させることも大切な勉強の一つと言えるでしょう。

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