親と教師の教育相談室-182/201page

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179.学級通信発行上の注意
【問い】父兄の要望もあり,学級通信を発行して,家庭との連絡を密にしたいと思いますが,発行にあたって,どんな内容のものにしたらよいでしょう。

【答え】学級と家庭との連絡を図る方法は,学級通信だけとは限りません。しかし,学級通信は学級全体の父兄を対象として発行されるので,家庭の関心を学級へ近づけ,教育に対する理解の目を開かせるため,効果的な連絡方法と考えることができます。
教育効果を高めるために,学級と家庭が学級目標を共有する考え方に立って,教育の内容や方法の相互連絡を図りながら,それぞれの役割を明確にし,協力・連携をすすめることによって,教育の充実・向上が期待できるからです。
そのためには,学級担任が子どもについての豊かな情報をもつとともに,学級と家庭の共通基盤に立った効果的な教育活動をすすめていくための家庭連絡の方法を工夫し,実践していくことが大切です。特に,低学年の父兄は,子どもに対する期待や関必も強く,常に協力的な態度で担任に接しようとしています。この機会をとらえて,交流を図り,教育効果を高める手がかりとしての学級通信を始めることをおすすめいたします。
なお,学級通信の編集・発行にあたって,次のようなことに留意する必要があると思います。
△通信の中身が親しみやすく,読みやすい編集△子どもの成長の様子がわかる具体的な内容(学習や生活のなかでのできごと,特別活動のようす,成功や入選の事例,作品や感想の紹介など)△学習や生活指導上家庭の協力を得たいことの連絡[△一方通行にならない工夫(父兄の声や意見掲載)△定期的・継続的発行など。

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