親と教師の教育相談室-194/201page

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191.通信票の通信欄と家庭の指導は
【問い】通信票の通信欄に「教科によって好ききらいが激しい,これを改めさせるために家庭の協力もお願いします」と書かれてありました。家庭でどのような指導をすればよいのか困っています。よい指導法があれば教えてください。

【答え】教科によって好ききらいが起こる原因には,生来のものもあるかも知れませんが,実際にはささいなことからきらいになることが多いようです。生徒を調べてみると,きらいになる原因は1)わからないから,おもしろくないから2)先生にしかられたから3)先生がきらいだから4)いやな人が自分よりできるから…などという理由がよくあげられます。
1)は本人の意志が弱かったり,自覚がたりなかったりする場合に起こりやすいようです。2)3)4)の場合,ただむやみに子どもをしかったり,説教ばかりしていても効果がありません。子どもとの話しあいを通して,その原困をつきとめることがたいせつです。
例えば先生にしかられたというような場合,先生の方にも思い違いをしてしかることだってないとはいえません。理由さえはっきりすれば,先生から「そうだったの,それは悪かった。ごめんね」と一言いってもらえます。そのために子どもはかえって感激し,以前より親近感を持ち,あべこべにすっかりその教科が好きになる例がよくあります。
子どもが納得し,そして適当に子どもの気持ちを引きたててやることができれば,案外素直に心を改めてくれるものです。

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