親と教師の教育相談室-195/201page

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192.マイコンの歴史と学び方
【問い】生徒たちからマイコン指導の要望があります。マイコンの簡単な歴史,概略及び学び方について,アドバイスをお願いいたします。

【答え】コンピュータは,近年まで処理能力により大,中,小型と,特定の処理を目標とした超小型(ミニコン)とに分類されてきました。
1971年インテル社(米国)は,全素子をLSI(大規模集積回路)化した極超小型コンピュータを発表し,マイクロ・コンピュータと呼ばれるようになりました。
国内では1977年,日本電気が一般向けのTK-80(はだかの組み立てマイコン)を発売,ベストセラーとなり,マイコン普及に貢献しました。
1978年を境に,国内外からBASIC言語(高級プログラム言語)で,操作の容易なマイコンが次々と低価格で発売され,TVゲームの流行とともに,小学生から高齢者まで幅広い愛好者が誕生し,マイコンと呼称されています。国産,外国製10数社から20万円前後で販売されています。
マイコンを学ぶ時,プログラム言語の選択が最初に問題となりますが,プログラム資料の豊富さと,一般への普及度の点から,BASIC言語から学ぶのがよいと思います。
そして,プログラムの学習にあたっては,簡単な例題とゲームを中心に楽しさのなかから学びとる配慮が大切です。むずかしさからの拒絶反応は,逆に生徒の大切な進路と将来にマイナスになると思います。楽しい演習を期待します。

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