親と教師の教育相談室-197/201page

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194.情報処理技術者試験とは
【問い】高2の息子が大学進学では納得し,それなりの勉強をしていたのですが,最近,情報処理技術者試験に力を入れて進学のための勉強をおろそかにしている様子なのです。コンピュータのことはよくわかりません。話し合いのきっかけにしたいと思いますのでこの試験のことについて教えてください。

【答え】情報処理技術者試験は,通商産業省が実施する国家試験で,情報処理技術者の資質の向上と社会的地位を確立することをねらいとしています。
国家試験といっても,合格者に対して資格や免許を交付するものではありません。情報処理技術者としてある一定水準の能力,技術などを有していることを国が認定する試験です。
試験は,年一回,10月中旬に実施されます。
試験の種類は1)特種2)第1種3)第2種の3つがあり,受験資格は1)特種について25歳以上の年齢制限があるほかは特に制限がありません。合格するには,特種と第1種が大卒程度の一般常識,第2種が高卒程度の一般常識を必要とします。この試験の狙いからいえば,高校在学中に合格すべき性質のものではありません。大学に入ってからでもおそくはないでしょう。
大学によっては,コンピュータの授業を全員に履修させているところもありますし,また,コンピュータの勉強によって,分析力や総合力,あるいは数学のいろいろな解法などが体得できます。
このようなことも考慮して,よくご子息と話し合われたらいかがでしょう。

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