理科学習指導資料高等学校「理科2」の指導-017/139page
図2
4 結果と考察
(1)振子 A,B の振動数を全く同一に調整して A を振動させると,この振動は次第に小さくなると共に,他方 B の振子にエネルギーが移動し,その振動の振巾が極大に達し,再びこれが振巾を減じて,そのエネルギーは A に移動し,交互に交換される。(図5)
主導権をにぎる A振子の位相は B よりも進み,この間ではエネルギーを B に与え A の振巾が減じ,ついに静止する。このとき, B は A から得たエネルギーが蓄積されて最大になり,次に A に対して主導権を得て,交互にトランシーブ・レシーブの関係をくり返すのである。さらにこれをよく観察すると A の減, B の増,の時刻には,振動の位相が双方等しくなっていることがわかる。
(2)方法の(7)で,全体のエネルギーを調べてみよう。このデーターから,全体に生じるエネルギーは一定であることがわかる。(図6)
これをさらにレコーダーの速度をおそくすると,全体のエネルギーが空気抵抗やその他の摩擦などによって,失われる傾向がわかる。(図7)また,つなぎ方を変え,電圧の差をとれば何がわかるか,ためしてみよう。
図3
図4
図5
図6
方法(7)〔電圧加算〕