理科学習指導資料高等学校「理科2」の指導-043/139page
9月25日(33日) (気温20℃)
0.5〜0.7mm (幅)の前葉体となっている。高密度に播いた培地では前葉体が立ち,双眼実体顕微鏡下では,ガラス細工の軍配の林のようである。ミズゴケ培地は漸く二次元分裂開始。寒天培地で発芽したところへ,水を加え水没させた前葉体は図のように伸びている。(図5)
10月6日(44日) 2mm 程度の大きさとなり,造卵器が5〜6個。造精器も見られる。
10月16日(55日) 高密度に胞子をまいた実験区はシャモジ型で造卵器も造精器も見られない。
10月21日(60日) (快晴23℃)
成長のはやいものは,5mm 前後の大きさとなり,際立っている。造卵器も10〜20個と多く,精子がはげしく泳ぐのが見える。
成長がおくれて2〜3mm の前葉体も造卵器,造精器をつけている。幼植物の発生はまだ見られない。ミズゴケ培地は1つの培地内でも光条件がいろいろであり,糸状体からシャモジ型,ハート型が同時に観察できる。
幼植物の発生は,2ヶ月後の場合が多い。室温も10月下旬になると15℃前後となり,生育がおくれるので,造卵器,精子の観察が終ったら,レポートをまとめさせる。