先端技術をとり入れた理科(物理領域)に関する教材・教具-029/47page
光・受光を一組にしたものがこれで、反射型フォトセンサON2152他数種があり、また、フォトインタラプタTLP507などがある。
〔図11〕
カウンタにはスタート・ストップ間の回転数・個数などが表示される。(回路定数は共通)
3)音の回数を計測する。
〔図12〕
MlC入力から入る音がuA741Cで増巾され、カウンタに入る。VRで増巾度を調節するが、増巾度が大きいとパルスの上がカットされ、1つのパルスになる。逆に小さいと数多くのパルスが入り振動数でカウンタがはたらく。マイクはレシーバや、スピーカーでもよい。パルスのカットは、ツェナーダイオードRD5A(RD4Aでも可)で行われるので、波形の整形は必要ない。シュミット回路をつけなくとも十分実用的である。
4)放射線を計測する。
この装置は放射線を確実に計数してくれる。接続できるデテクタは、G-M管、シンチレ一ターとフォトマル、ガスフローデテクタなど相手を選ばない。しかも誤計数がないので便利である。
〔図13〕
この回路で計数はできるのであるが、この他に、コンパレーターをつけると、エネルギーのレベルの設定ができて、高度な分析もできることになる。OPアンプはupc152を用いるが、S/N比などを考えて、G-M管などを用いる場合は、汎用のものでも実用になる。精度を考えて作製いただきたい。
この項では種々のセンサーを説明してきた。
前章のセンサー及びアナログ技術のものと合せて、以下の章の装置に全て装着できるものであり、さらにこれらの実験技術は、コンピュータのインターフェイスとして使えるわけである。
種々試みていただき、教材としての位置づけや、展開のしかたを含めて開発いただきたいと願っている。