平成9年度学力到達度調査研究-014/62page
【資料2】 (「平成8年度調査」より)
次の線を引いた言葉を漢字で書きなさい。
1 むだな説明をはぶく。
2 大陸移動説をしょうめいする。
3 れんぞくドラマを見る。
4 努力してせいせきを上げる。
5 円の直径をはかる。
小問 解答分類 解答率(%) 1 省く(正答) 15.1 字形が不正確なもの 12.9 意味の似ている漢字 4.1 その他 0.6 無解答 67.3 2 証明(正答) 42.7 字形が不正確なもの 13.5 同音異義語 7.6 音だけ合っている字 4.1 その他 6.4 無解答 25.7 3 連続(正答) 56.1 字形が不正確なもの 8.8 音だけ合っている字 7.0 その他 11.1 4 無解答 17.0 成績(正答) 28.6 音だけ合っている字 29.8 字形が不正確 13.5 その他 7.6 無解答 20.5 5 測る(正答) 19.2 同訓異字 31.6 字形が不正確 16.4 無解答 32.8
読み返し,文脈の中での漢字の意味に着目して,自ら誤りに気づく力をつける指導が必要である。
ウ 指導の要点
○ 見本作文をもとに漢字を正しく書く力をつけさせよう
漢字の学習においては,習ってから使うまでに「読める→意味が分かる→書ける→使える」という多くの段階があり,児童自身が漢字の誤りを直すことができるようにするには,「意味が分かって使える」という力をつけなければならないことになる。漢字は,文や文章の読み取りの中で指導するのが児童にとって理解しやすく,指導も効果的である。また,漢字学習については,学習指導要領「年間指導計画の作成と内容の取扱い」の中で,学年別漢字配当表の弾力的な運用が求められており,個人差に応じた指導が一層重要となる。
漢字の推敲の力を育てるためには,習った漢字を使って短文を作ったり,【資料3】のように,見本作文を提示して話し合いの中で表記上の誤りを考えさせるなどの方法がある。