平成9年度学力到達度調査研究-032/62page

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次の文章を読んで,あとの問いに答えなさい。(※文章省略)

1 (1)恐ろしい, (2)言っ, (3)使わの用言の活用形を,それぞれ次の中から選びなさい。

ア 未然形 イ 連用形 ウ 終止形

エ 連体形 オ 仮定形 カ 命令形

2 (1)分かり, (2)見る, (3)受け, (4)あっ, (5)できるの動詞の活用の種類を,それぞれ次の中から選びなさい。(同じものを何回選んでもよい。)

ア 五段    イ 上一段    ウ 下一段

エ カ行変格 オ サ行変格

小問   平成7年度全国比 平成9年度全国比
1 (1) 79 83
(2) 74 74
(3) 84 79
2 (1) 91 87
(2) 88 83
(3) 91 89
(4) 88 88
(5) 90 83

イ 考察

小間1は用言の活用形を答える問題である。「言っ」は「言う」の連用形であるが,「た」が接続すると音便化するという知識が不足しているため,全国比が低かったと考えられる。小問2は動詞の活用の種類を答える問題である。前回と比べて,(4)を除き,すべての全国比が低下している。

上の2つの小問には,「活用形を選ぶ」,「活用の種類を選ぶ」という文が出てくる。

【資料2】は,この問題に関連して調査したものである。この資料によると,小問1,2の解答分類から分かるように,「活用形」を問われているのに「活用の種類」を答えたり,「活用の種類」について問われているのに「活用形」を答えたりしている生徒は,ともに21.3%である。また,小問1,小問2の「無解答」は,それぞれ26.9%,28.0%であり,生徒がさまざまな段階でつまずいていることがうかがえる。

【資料2】(「平成8年度調査」より)

次の文章を読んで,あとの問いに答えなさい。(※文章省略)

1 「うれしい」の活用形を答えなさい。

2 「言っ」の活用の種類を答えなさい。

小問 解答分類 解答率(%)
1 連体形(正答) 15.9
他の活用形 24.4
活用の種類 21.3
その他 11.5
無解答 26.9
2 五段活用(正答) 26.9
活用形 21.3
他の活用の種類 14.6
その他 9.2
無解答 28.0

ウ 指導の要点

○ 文法学習への抵抗感を取り除く工夫をしよう

かなりの生徒が文法と聞くと抵抗感を持つのは,文法用語や活用表の機械的暗記などに負担を感じ,それらの文法の知識が文章理解や表現活動にどのように有効な働き


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