実践のための学校教育相談ハンドブック-021/083page

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B 中学校〜高等学校での実践例…「ネームゲーム」 (学級活動)  時期:学期初め

ねらい…新しい学級や学年を迎えて,緊張や不安の中にいる生徒たちに,相互に目を向け合う和やかな出会いの体験を通して緊張や不安を解きほぐし,学級の人間関係づくりを行う。

時間
活 動 内 容
指導援助の留意点
8分
1
ウォーミングアップ
(1)
「ハッピーバースデー」をする。
言葉を用いずに,ジェスチャーで,1月1日から誕生日順に並ぶ。
  (2) 振り返りをする。
 
気付いたことや感じたことを発表し合う。
 教師自らが自分の誕生日をジェスチャーで示してインストラクションをする。
   
   
   
 2〜3人に感想を聞く。
2分
2
ねらいの提示
新たなスタートにあたって,互いに自分のことを伝え合おう。
 エクササイズヘのモチベーションを高める。
25分
3
エクササイズ
(1)
グルーピングする。
  (2) インストラクションをする。
  (3) 「ネームゲーム」をする。
 
@
1回目;名前だけを紹介する。
 
1番:「私は○○(名前)です」
2番:「私は○○さんの隣の△△です」
3番:(1番,2番の人の名前を言って紹介する)
 
A
@と逆回りで,名前の前に出身校を付けて紹介する。
    1番:「私は五月中学校から来た福島千太朗です」
2番:「私は,五月中学校から来た福島千太朗さんの隣の〜です」
 
B
Aと逆回りで。名前の前に特徴を付けて紹介する。
   
 6〜8人のグループにする。
 相手の話をよく聞く,また,非難・否定しないこと(ルール)を徹底する。
 紹介が終わったグループは,自由に感想を交換して待つように指示する。
 各グループの活動の様子を見守りながら必要に応じて援助する。
 全員が発表できるよう,時間管理をする。
 2回目は,名前の前に出身校を付ける。3回目以降は,自分の特徴や家族のこと,将来の夢などを紹介する。テーマを与えたら,考える時間を確保する。
   
 「野球部の○○です」「犬が好きな△△です」「おでこにほくろのある□□です」
15分
4
シェアリング(振り返り)
(1)
ネームゲームを通して,感じたことや気付いたことを発表する。
(2)
全体の場で,グループの代表が活動の様子を発表する。
  (3) 振り返りカードに記入し,自己体験を振り返る。
  〔振り返りカードの質問内容〕(資料1参照)
 
「ハッピーバースデー」をやってみてどうでしたか。
 
「ネームゲーム」をやってみてどうでしたか。
(「楽しかった」から「楽しくなかった」までの4件法)
 
今日の活動の中で気付いたこと感じたこと,感想などを自由に書きましょう。
5 まとめ
   
 全員が均等に発表できるように配慮する。
 「同じように思った人」とか「付け足したい人いますか」など,フィードバックする。
   
 

 

ネームゲーム

 

 

 

   
 評価や指導的な話ではなく,教師自身の気付きや感想を話す。

※【「月刊学校教育相談」1999年4月号 ほんの森出版】が参考になります。


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