実践のための学校教育相談ハンドブック-020/083page

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A 小学校での実践例…「4つの窓」 (学級活動)  時期:学期初め

ねらい…自分と似たような好みを持つ友だち,また自分と違う好みを持つ友だちの存在を知り,お互いの理解を深める。

時間
活 動 内 容
指導援助の留意点
5分
1
ウォーミングアップ
(1)
「ジャンケン列車」をする。
向かい合った人とジャンケンし,負けた人は勝った人の後ろにまわり,肩に手をおいてつながる。先頭の人が同様に繰り返し,一列になるまで続ける。
   
 集団の雰囲気を和らげ,集団内の対人関係を効果的に深めていくために,身体接触を含むゲームを行う。
2分
2
ねらいの提示
自分の考えを発表し合いながら,友だちのことを知ろう。
 エクササイズヘのモチベーションを高める。
23分
3
インストラクション(エクササイズの説明)
4つの窓から,好きな窓を選び移動する。集まった者同士,選んだ理由を話し合う。それぞれの窓ごとに,選んだ理由を発表し合う。
4
エクササイズ
  (1) ルールや話し合いの仕方を聞く。
     
  (2) 「4つの窓」を行う。
 
@
好きな季節(春,夏,秋,冬)
インストラクション
→話し合い終了後,「食べ物」の窓にする。
 
A
好きな食べ物(カレー,ハンバーグ,寿司,ラーメン)
 
B
好きな色(赤,青,緑,黄〉
 教室内の4面の壁を利用し,それぞれの「窓」を掲示する。
例)  色,食べ物,季節,動物など。このテーマに限らず,学級の実態に合わせて設定する。
   
 相手の答えを否定せず最後まで聞く。
 ぴったりする言葉がないときは,自分の考えに一番近いと思うものを選ぶ。
インストラクション
 最後の人が移動し終えるまで,話し合いに進まないようにする。
 人数が多い窓は,2〜3のグループに分けて話し合わせる。
 話し合いが進まないグループは,教師が話し合いのきっかけづくりをする。
 自分がどんな窓を選んだかを,カードなどに記入させておくのも良い。
5分
5
シェアリング(振り返り)
(1)
「4つの窓」を行って感じたことや気付いたことを発表する。
  (2) 振り返りカードに記入し,自己体験を振り返る。
  〔振り返りカードの質問内容〕(資料1参照)
 
「ジャンケン列車」をやってみてどうでしたか。
 
「4つの窓」をやってみてどうでしたか。
 
今日の活動の中で気付いたこと感じたこと,感想などを自由に書きましょう。
6 まとめ
   
 おもしろかったことや驚いたことを自由に発表させる。
 選んだ窓が全て同じ,または違う友だちがいることに気付かせる。
 カードに書かれた内容をアフターケアに生かす。
 

 

 

 

   
   
 子供の発表を生かしながら。ねらいと関連付けてまとめる。

※【「エンカウンターで学級が変わる」(小学校編) 國分康孝監修 図書文化】が参考になります。


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