実践のための学校教育相談ハンドブック-035/083page

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また,梶原康史は,問題行動の現れ方を次のように表しています(「ストレスの表出と昇華」より)。ストレスの表出と昇華
この図からわかるように,ストレスに何らかのきっかけが加わった時,問題が出現しています。

(3) 問題行動への対応の仕方

問題行動が出現した時は,現象面の背後にある思いや気持ちをとらえ,揺れ惑う心に寄り添うことが重要です。例えば,不登校の児童生徒の場合,「学校に来ない子・来れない子」のいずれととらえるか,教師の受け止め方の違いはその後の指導援助と児童生徒の変容に大きな差を生じさせることになります。「(学校に来れないくらい)何か悩みがあるんだろう」という姿勢でかかわっていく時,これまで見えなかった児童生徒の内面に触れることができます。

指導援助の基本的な流れを示すと,次のようになります。

児童生徒の問題を心情面で共感的に受け止め,ラポールを形成する。
受容的なかかわりをベースに,理解したことを児童生徒に返しながら,本人の自己理解や自己受容を促進する。
問題の要因と向き合い,問題を整理できるように共に考え,話し合いながら,自己洞察を促進する。
自己の内面や今後に目を向け,本人なりに行動してみようとするところまで寄り添い,内面的成長と新しい行動が獲得できるようにかかわる。

かかわりは組織的に行うとともに,家庭との協力関係・協同体制を作り上げていくことが大切です。また状況に応じて外部の専門機関等と連携を図り,速やかに適切な対応がとれるように日ごろから関係づくりをしておくことも必要です。


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