『生きる力』を育てる指導と評価の 実践事例集 平成14年9月-086/142page

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4 「酸性雨と土とのかかわりを考える教材」を用いた展開例 

この教材は,次のような場面で取り扱うことができます。

  ・小・中・高等学校における総合的な学習の時間
  ・中学校における選択理科の授業
  ・高等学校における化学にかかわる授業

 実施にあたっては,校庭・花壇・畑など,身の回りの土を用いるなど生徒の主体性を生かす場面を設定し,児童生徒が意欲を持続して取り組むことができるように支援することが大切です。
 また,実験のまとめでは,土の役割について考えさせる場面を設定し,身の回りの環境に対する関心を高めるようにすることも必要です。
 次に示したものは,この教材を用いた展開の例です。

展開例

 

 酸性雨の現状について書籍やインターネットなどで調べ,酸性雨が土に与える影響について把握する。

 酸性雨と土とのかかわりを調べる課題を設定する。

 実験方法について調べ,土を採取する場所の選定を行い実験計画を作成する。

 実験を行い,実験結果をグラフ等に表す。

 実験結果を基に,加えた酸と土との関係をまとめる。
 また,身の回りにある土の役割について,自分の考えをまとめる。

発展例

次のような実験を取り入れることで,内容を発展させることもできます。

○ 使用する酸の水溶液として,それぞれ塩酸,硝酸,硫酸を用い,酸の種類と土の種類の違いによる緩衝作用の程度を比較する。


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