研究紀要第15号 長欠児童・生徒 かん黙児童・生徒の治療的指導に関する研究 - 003/022page
(例)
14この児童・生徒の家庭の経済状態は,上・中の上・中・中の下・下のどれにあたると思いますか。 中の上 15この児童・生徒は,祖父,祖母,父,母,おじ,おば,兄弟姉妹,その他のいづれと生活していますか。 Uあなたの学校では,長欠児童・生徒に対して,どのような指導をされていますか。また,そのような児童・生徒が無い場合,学校としての指導計画がありましたら記入ねがいます。
また,あまり効果的ではなかったような指導例もありましたら記入ねがいます。(か条書きにしてください)
効果的と思われるもの(学校の計画も含めて) 効果的ではなかったと思われるもの (2) 集計および分析
表1より判別することができるように,県北,県中,県南,いわき,の各方部に長欠児童・生徒が多発している。調査児童・生徒数(表3)と長欠児童・生徒数との比が表2に示されているが,これによれば,県南方部が最も高く,いわき,県中,県北が次に続くが,いずれも長欠児出現全国平均率よりもはるかに高い。(全国出現率 小学校0.052% 中学校0.011%)さらに,本調査の集計にしたがえば,南会津教育事務所管内には長欠児童・生徒が存在しないことになるが,これは,イ 調査校抽出の際の片よりが原因となっているのか,ロ 南会津方部には小規模校が多く,そのため各学校の生活指導が十分に行なわれているためか,ハ 南会津地方独特の風土気候が,児童・生徒に粘り強い性格を生み出させているためかさだかでない。
1.方部別長欠児童・生徒数
県 北 県 中 県 南 会 津 南 会 相 双 いわき 合 計 小学校 13 8 8 4 0 3 11 47 中学校 12 20 12 5 0 3 15 67 合 計 25 28 20 9 0 6 26 1142.方部別長欠児童・生徒出現率
県 北 県 中 県 南 会 津 南 会 相 双 いわき 全 体 出現率(小) 0.074 0.044 0.15 0.04 0 0.042 0.103 0.066 出現率(中) 0.136 0.2 0.312 0.092 0 0.059 0.25 0.167 出現率(全) 0.095 0.099 0.218 0.059 0 0.049 0.156 0.102