研究紀要27号 児童・生徒の学習能力の発達 - 059/082page

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条件にあてはまるものをあらいだして考えることができなけれぱならない。

たとえば,

大きい夏みかん5こと,小さい夏みかん3こ買い代金を330円はらいました。大きい夏みかんは小さい夏みかんより10円高いそうです。小さい夏みかんはいくらでしょうか。
(6年―単位量の差に着目して考える問題)

の問題文に対して,「どういう式が立ちますか。」とか,「大きい夏みかんを小さい夏みかんと考えて」とかいう問いかけでは,児童はとまどってしまう。
 これは,条件としての
  単価×個数=ねだん や,
  大小の夏みかんの差
がわかっていることが重要であるが,条件にあてはまるものをあらい出す次のような思考が必要となる。

全部で8個買ったのだから,
○ 330÷8=40…10
      40円ぐらいとか,
○ 小さい夏みかんのねだんを
 
 10円としたら
100
30
130円
 20円としたら

150

60
210円
 30円としたら
200
90
290円
 40円としたら
250
120
370円
 だから30円と40円の間だな

 というようなことを下の学年からやらせることが必要である。
 これが,自分の力で解くということの習慣になり,自分の考えの根拠ともなり発表の自信ともなる。
 また,

しらべる段階

 自分で解くのだから,算法や式だけでせめることなく自分でくふうして絵や図や線,具体物の操作で考えさせることが特に,たいせつである。

(ア) 意欲を高めるために
 ○ 児童の興味や関心を高めるためTPによる資料を作成し,児童の見方・考え方・話し方を訓練した。
 ○ 児童にも,TPを作らせる。(資料を作らせたり,自分の考えを書いて発表させる。)

(イ) すじ道たてて考えを進めることが,できるようにする。
 ○ すじ道たてて考えることができるようにするため,次のように指導した。

とらえる の5段階に分かれる。
しらべる
みつめる
あてはめる
まとめる

 この各段階における活動の内容から考えた思考の形にもとづいて考え方や話し合いの訓練を含めて,授業を展開し,思考や発言に対する自信をもたせた。
 その内容としては,次のようなものである。

とらえる段階

 問題をとらえる段階で,この段階では,まず

 問題文の条件(原理)をとらえることができるようにすることである。

これは,問題文が提示されたら,内容を読みとり,その問題が含んでいる条件(原理)を適確にとらえることろ意味している。
 例えば,小数(2)の小単元の第1時に「給食のスープを1人に0.2ずつ配


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