研究紀要27号 児童・生徒の学習能力の発達 - 065/082page

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の仕方などに関心を持たせる。
ウ、郵便局では,郵便を送り届けるための仕事を分担し,確実に早く届けるくふうや努力をしていることを理解させる。
エ、簡単な経路図などをよみとったり,社会的な仕事の意味を考える力を育てる。
 の4点があげられる。

 児童は,「郵便」といえばすぐに「ポスト」「切手」「出す人の名前」「はがき」「封筒」「小包」と反応する。しかし,それぞれがどうかかわりを持ち,どんな意味を持つのか,わたし達の生活にどのような役目を果たしているのかについては,とらえられていない。

 そこで,この単元では,
ア、郵便の経路についての概略をとらえる力。
イ、公共的役割・意味をとらえるカ
ウ、働く人々への関心・社会的分業の意味をとらえるカ
エ、資料活用の能力
 の育成を目ざすことにした。

 この単元の内容構造

郵便局で働く人の構造

構造図について
 @ 郵便を出す→届くを学習の出発とし,子どもにその概括的な機能にふれさせて学習を出発した。
 A 集めるための方法や仕事を考える。
 B 中心的なはたらきをする郵便局のようす(見学学習)
 C 配達を郵便局との関連でとらえる。
 D 郵便が速くたしかに届くことを考える。
以上のことがらをまとめて,郵便局の人々の仕事と私たちの生活との深い結びつきを理解させようとしたものである。

A 児童観
ア、郵便に関することばの調査
  この調査は,
 授業前(51.10.25)に実施


ポスト
きって
なまえ
はがき
じゅうしょ
%
86.0
81.4
53.5
48.8
39.5
こづつみ
ふうとう
てがみ
はんこ
ゆうびんきょく
37.2
30.2
16.3
14.0
9.3
ねんがじょう
バイク
はいたつ
あてさき
ゆうびんの車
ゆうびんばんごう
ゆうびんをはこぶきしゃ
ゆうびん
7.0
7.0
7.0
7.0
4.7
4.7
4.7
4.7

出されたことばの総数
215
ひとり平均
5.0
最   高
9
最   低
1

 「郵便に関することば」を記入できるだけ書き出させたものである。その後,


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