研究紀要27号 児童・生徒の学習能力の発達 - 066/082page

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授業実施前に「校外学習」の機会をとらえ「福島郵便局」を見学した直後に,同じ調査を再度実施した。見学に出かける前に,郵便局の窓口の仕事を細かく観察するのではなく,確実にはやく届ける努力やくふうを中心にし,(郵便物の集配,他局へ運ぶときのようすなどを観察するように指導した。
 この調査は,

 見学後(51.11.5)に実施


きって
ポスト
こづつみ
はがき
ふうとう
%
95.3
90.7
79.1
79.1
69.8
じゅうしょ
なまえ
ゆうびん
ばんごう
ねんがじょう
ゆうびんきょく
67.4
60.5
44.2
34.9
25.6
25.6
ゆうびん車
てがみ
バイク
いきさき
はんこ
けしいん
ゆうびんのひこうき
だす人の名まえ
23.3
20.9
14.0
14.0
14.0
13.9
11.6
9.3

出されたことばの総数
383
ひとり平均
8.9
最   高
14
最   低
1

調査 1

 見学前と見学後を比較して特に目立つことばは,こづつみ・年賀状・ゆうびん車と書いた児童が増え,特に郵便番号と書いた児童が増えた。新しいことばとして,「けしいん」「ひこうき」「出す人の名前」を書いた児童が出てきたことである。
出されたことばの総数やひとり平均の数も2倍近くになり,各ことばのパーセントも大部分がのびている。

 これらは,単に「ことば」の理解を求めているものでなく,ことばの陰に働く人々のしごとを忘れてはならない。

イ、郵便の経路に関する調査
 「郵便がポストに出されてから,相手方に届くまでに,どのような経路をとおっているか。」について,どの程度とらえているのか,また,それが学習によってどのように変容していくかをとらえるために実施した。

調査内容
 次の絵カードを,「ポストに出す場面から,相手方に届くまでの順」にならべかえる調査である。

調査 2

調査 2


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