研究紀要第29号 学習指導に関する研究 - 060/118page
A 主語・述語を読みとる
<主語・述語を読みとる>
つぎの ぶんしょうを よんで あとの といに こたえなさい。1 さるが いいました。
「みんなで,山にいこう。」
みんなが,げんきに しゅっぱっしました。よく みちを しって いる きじが せんとうに たちました。(1) 「みんなで,山にいこう。」と いったのは,だれですか。つぎのうちから,よいと おもうものに ○を つけなさい。
ア きじ
イ みんな
ウ さる
エ おかあさん(2) きじは どうしましたか。
(3) げんきに しゅっぱつしたのは だれですか。
<書いてある通り読む>
2 きのう ボールなげを しました。つとむくんの なげた ボールが,みちの あなに はいって しまいました。
◇ かいて ある ことに○,かいて ないことに×を つけましょう。
@( )きのう ボールなげを しました。
A( )ボールが あなに はいりました。
B( )きのう ボールを なくしました。3 この ふねは 千にんもの おきゃくを のせる ことが できます。
ふねの 中には,としょしつや ゆうぎしつが あります。プールも あって およぐ ことも できます。
うごく ホテル と いわれて います。◇ ふねの 中には なにが あると かいて ありますか。
( )
低学年段階では,「書いてあることの概略を読みとること」が,大切にされなければならない。そのためには,「だれの話か」「だれが何をしたのか」の形で,文の骨組みをとらえて,まとめることが必要である。つまり,主語・述語をおさえて読む力が基礎となる。
○結果は下の表の通りである。
主語・述語をとみとる 番号 (1) ア イ エ (2)せんとう (3)みんな A
校 1 ○ ○ ○ 2 ○ ○ ○ 3 ○ ○ ○ 4 ○ ○ ○ 5 ○ ○ ○ 36 × △ △ 37 ○ ○ ○ 38 ○ ○ ○ 39 × ○ × 40 ○ ○ ○ B
校 1 ○ ○ ○ 2 ○ ○ ○ 3 ○ ○ ○ 4 ○ ○ ○ 5 ○ ○ × 6 ○ ○ ○ 7 ○ ○ ○ 8 ○ ○ ○ 9 ○ ○ ○ 10 × ○ ○ 計 50 3 2 43 2 45 43△は無答
(1)の問題
ウが正答であるが,「きじ」としたもの3名。「みんな」としたもの2名。文章中にでてこない「おかあさん」としたもの2名。このように,誤りの数は多くはないが,ていねいに読ませなければならない。
(2)の問題
述語を問うもの。
「せんとうにたちました。」と,答えるべきものを,「よくわかるから」とか,「よくみちを知っているから」と,答えたものがある。なかには,「せんとうになって,うんてんしています。」と答