研究紀要第30号 学年・学級経営の改善 - 011/024page
ニ、学年会・学年主任会ともに校務分掌組織の上で明確でないかまたは位置づけがない。(小学校10%,中学校8%)
以上のことを学校規模別にみても,小・中学校とも同じような傾向であり,特に差はない。
10.学年主任会の開催の時と機会及び出席者
(1) と き
(2) 機 会
この結果を図3-1(学年会開催の型)と比較してみると同じような傾向であることわ分かる。なお,規模別にみても,小・中学校とも大体上図のような傾向であり特に差はない。
上記の図の結果で,学年主任会を時程の中に設けて開催しているのは中学校に多い。(67%)これは中学校で放課後は種々の用務があって会議の時間が持てないからであろう。この事を裏づけているのは,放課後学年主任会を行っているのは小学校71%に比して,中学校は29%という事でも分かる。
(3) 学年主任会への出席者
学年主任会にはどのようなメンバーが参加するのであろうか,調査をするに当り,出席者を次のように定めた。
@ 校長・教頭・校務主任・学年主任
A 校長・教頭・学年主任
B 校長・学年主任
C 教頭・学年主任
D 教務主任・学年主任
E 学年主任のみ
F その他この調査で「その他」とは@+生徒指導主任・管理主任・現職教育主係・保健主事等があげられている。いずれもd型の学校であり上運営委員会的性格をおびている。また,中学校で「女教師代表を加える」というような学校もあった。
1.学校教育目標の学年への位置づけ
学校教育目標と学年目標の関係をどのようにとらえているのであろうか。実態調査によれば,
○学校教育目標を具体化したものが学年目標である。
という考え方が圧倒的であった。(98%)すなわち,学校目標の学年への具体化とは,より抽象的,一般的な学校目標を,より具体的,個別化して学年へ適応させ実現させる営みであるといえる。