研究紀要第31号 児童・生徒の学習能力の発達と授業に関する研究 - 006/043page

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 この前言ってくれたった人,手を上げてごらん。(6人挙手)何人かいたはずだね。
吉田君。何を言ったんだっけ。
 C4 何を書くか決める,です。
T11 何を書くか決めるということだったね。みんなのノートに書いてあるはずだから,書かなくていいよ。「何を書くかきめる」と板書。
T12 何を書くのか,それを決めるということだったね。あとだれだっけ。こうちゃんも,何か言ってくれたね。はい,山本君。
 C5 はい。書くことを順番に書く。
T13 うん。順序よく書く,ね。
「じゅんじょよく」と板書
T14 順序よく書いていけばいい。遠藤君は,何言ってくれたんだっけ。
 C6 段落をまとめて書く。
Tl5 うん,段落をまとめて書く。それから,松川君も何か言ってくれたっけな。
 C7 段落をおさえて−。
T16 ああ,おさえて−。似たようなことだね。
段落にまとめる。
「だんらくにまとめる」と板書
T17 それから,なかなかみんなからでなかったので,先生,こういうことも大切だよって,いったのあるだろう?
 C8 読みやすい文字で書く。
 C9 大事なことをおとさない,ね。(板書)
Tl8 漢字ならったね。(大事な)
 C0 はい。(多くの子)
T20 最後に,きのうですか,手紙を書くとき,こんなこと大事だというのをね。それも,ノートに書いてあるはずだから,みてごらん。書いてある?
 C0 はい,あります。(多くの子〉
T20 これは,小林さんのノート,写させておいてもらったもの。こんなこと大事だってね。最後に,段落にまとめる。話しかけるような気持ちで書くのも大切だなんてありますね。でこういうことが,単元の名前に書いてある,ととのえて書く,書くことをととのえて書こ

は,次のようである。
○ 前時の学習内容(予定したこと)
1 Nの構想メモを直す。(T・P)
2 はがきの書き方を調べる。
3 手紙を書くとき大事なこと,気をつけることを確認する。

書くことをととのえる-手紙
(1) だれに
(2) どんなことを書くかをきめる
 ○ 知らせること(あいては,どんなことが知りたいか)
 ○ たずねること
 ○ さそうこと
 ○ お礼  ○ お願い
(3)書くじゅんじょをきめる
〈山下さんの手紙のれい〉
 @ はじめのあいさつ お礼のことば
 A 知らせたいこと(1)〜(3)
 B さそっていること
 C 終わりのあいさつ
 D 日づけ
〈気をつけること〉
(1) だんらくにまとめる(一つのことを,一つのだんらくに〉
(2) 話しかけるような気持ちで,言葉づかい
(3) 読みやすい文字

4.次時の学習内容が言える

前に書いた手紙を書きなおすために組み立てをつくる。
(1) みんなで組み立てを考える。
(2) 自分の手紙を読み返す。
(3) 組み立てをつくる。
この中から,子どもたちとの問答によって取り出したのは,次の4つである。

組み立て (板書)




何を書くか
じゅんじょよく
だんらくにまとめる
大事なことをおとさない


これらの項目のうち,「じゅんじょよく」と,「だんらくにまとめる」の2つが構成の上から大切に扱われ,友だちの手紙文を調べる際のポイントになるのである。

子どもたちは,前時の学習をまとめたノートを見ながら,友だちの発表をきいてうなずいている。簡単にふれる程度で,先へ進もうとしていることがわかる。


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