(2) 分析
@ 授業の計画と実際について
右の図のようになっている。計画のが,実際には,二つの節に分けられて展開されている。また,計画案の,が,一つのまとまりとして,行われている。しかし,これは,次々と,単線的に連続している型であるので,どこで切れるかは観点により変わるものと思われる。
計画案の,「交換して読み合ったりして」は行われなかった。計画通りなら友だちの指摘の生かし方,この分節の時間がのびること,など,これからあとの流れはかなり変わったものになったであろう。
各分節への時間配分と,実際の使用時間に若干のズレがある。にもうすこし時間をかけることにしたらどうであったろうか。
A 教師の予想した答と,子どもの答とのズレについて
これは,のEの段落の研究の時でてくる。
ここで,教師は「T48,そのつぎの,じゃ,これは何かありますか。」ときいている。ここは,このままで,直さなくてもよいと考えている。ところが,「C29 切った方がよい」という考えが出されかなりの子がそれを支持する。「T51 もちがうことが書いてあるの,この中に。」と,きかれ,子どもたちは,自信なげになる。
ここには,ちがうことが書かれていると子どもたちはとらえたのであろう。「どんなところにすんでいるのか」と,「学校の様子も知らせて」と「また会えるといいな」,とは,同じことがらとは言えないのではないか。たしかに,「たずねること」としては同じであろう。
「たずねること」として同じだから,切らなくてもいいとすれば,「知らせること」として同じあったものを,前に分けたのはなぜかと,つまずいたのであろう。
4行ほどで表現されているのであるから,ことがらごとに,無理にわけなくてもいいところではある。しかし,分けて,ことがらごとに,もうす
指導過程の比較
(案)
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(実際)
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分節
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主な学習活動
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時
間
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3
分
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友だちの手紙をもとに全員で,どこをどう書き直したらよいか考える |
(1)段落のまとめりはどうか |
(2)話しかけるような気待ちで書いているか |
(3)書く順序はどうか |
(評価) |
推考の観点をとらえたか |
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10
分
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初めに書いた手紙を自分で読み返したり,交換して読み合ったりして,書き直すところを見つける |
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(評価) |
書き直すところを見つけることができたか |
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20
分
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構想メモをもとに書き直すところを発表する |
(評価) |
書き直すところをみつけ,構想を立て直すことができたか |
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7
分
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分節
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主な学習活動
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資料等
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説
明
・
話
し
合
い
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本時のめあてをとらえる |
(1)組み立てメモをつくる |
@どんなものか知る→ |
Aメモの必要性に気づく |
(2)意欲をもつ |
(3)書きなおすためのメモであることを知る |
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3
分
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話
し
合
い
読
み
・
話
し
合
い
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どんな点をなおすのか明確にとらえる(前時の復習) |
(1)何を書くかきめる |
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ととのえて書く |
(2)じゅんじょよく |
(3)だんらくのまとまり |
(4)大事なことをおとさない |
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6
分
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友だちの手紙の研究 |
(1)全文のよみ→ |
(2)はじめのあいさつ→ |
(3)段落をわける→ |
(4)段落をまとめる→ |
(5)順序をととのえる→ |
(6)終わりのあいさつ |
(7)あとづけ |
(8)(1)〜(7)までのまとめ |
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0.H.P(指名読) |
O.H.P大きなメモ用紙 |
O.H.P |
O.H.P |
O.H.P |
O.H.P |
O.H.P(位置) |
カード |
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15
分
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組み立てメモをつくる |
(1)自分の手紙をよみ返す |
(の(2)〜(7)の観点) |
(2)書き直すためのメモをつくる(メモ表への書きこみ) |
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11
分
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発表する(の(2) |
(1)簡単なメモ(多くの子) |
(2)すこしくわしいメモ |
(3)くわしく具体的なメモ |
(4)書きたしておくこと(指示) |
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O.H.P作成者の発表 |
O.H.P作成者の発表 |
O.H.P作成者の発表 |
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5
分
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2
分
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