研究紀要第31号 児童・生徒の学習能力の発達と授業に関する研究 - 030/043page

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(6) 評価の機会

 評価は「1時間の授業計画とその実践について,決定をくだすための情報の収集とその活用」であるといわれている。資料活用能力を育てる上でも当然のことであり,児童の考えや考え方の根源をさぐってより効果な指導を行なうために評価の機会を設ける。
 1時間の授業が計画されるまでに,単元を展開して,大きく計画,実施,評価,改善がなされる。毎時の授業では,評価活動と指導活動が交互にかつ円滑に行なわれなければならない。
 評価の機会は,授業後,単元のまとめ,学期末などに設けるだけでなく,学習指導過程の中で,それぞれ適切な観点のもとに用意されなければならない。
 社会科の学習が,社会の事実や事象を観察することにより,その背後にひそむ社会的意味を追求し,問題を解決しようとする態度を養う過程であるから,その中で,児童がどういう態度でのぞみ,反応し,作品を残したかを評価しながら進めていかなければならない。

(7) 指導計画〈総時数 9時間〉

○ 地球儀をながめて……4時間
○ 陸地と海のようす……2時間
○ 人口の分布と気候……3時間
・世界の人口分布……@
・いろいろな気候の土地……@
・気候帯と人口分布……@

ねらい
学習活動・内容
資料
能力
評価の観点
方法
○地球儀と地図では方位やきょりがちがうことを理解させる。
(1/9)
1.地球儀を見て,地球の表面のようすを調べる。
○地球の形成
○半球
○日本の位置
2.地球儀や地図を使って,きょりや方位をはかる。

○地球儀

○世界地図

○地球儀の読みとりが,どの位深まったか。
◎地球儀と地図のちがいが理解できたか。
<特徴〉

観察

観察

○地球儀と地図では面積の表われ方がちがうことから,地図にもいろいろな表わし方があることを知らせる。
(2/9)
1.地球儀と地図で面積をくらべる。
○オーストラリアとグリーンランド
2.地図には用途によって,いろいろな表わし方があることを調べる。
○面積
○きょり
○方位
○航路

○地球儀

○地図

○いろいろな図法の地図

○地球儀と地図のちがいを面積からつかめたか。
◎地球儀や地図を利用する力がついたか。

発言

観察

○地球儀や地図を利用して,日本と深い関係のある国をとらえさせる。
(3/9)
1.日本と深い関係のある国の位置関係を調べる。
○貿易
○歴史
2.日本と深い関係にあ

○地球儀

○地図

○歴史年表

○歴史上,貿易などで日本と関係のある国を調べる資料の収集ができたか。

観察

作品


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