研究紀要第31号 児童・生徒の学習能力の発達と授業に関する研究 - 034/043page

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5.本時の学習のまとめをする。
(1)白地図に三つの人口集中地域を書きあらわす。
(2)作成した地図から気づいたことを話し合う。
6.次時の学習課題について話し合う。
世界には,どんな気候のところがあるか
7
 
○あとでもよくわかるように地形図の上に書き入れておこう
○できあがった地図から気づいたことはないか。
(同じ平野でも人口が少ない所があるのはなぜだろう)
○次時の学習課題を解決するために資料をたくさん集めておこう。
自作地図
評価3
表面的な
読みとり
対比した
読みとり
分析し、
傾向や
法則の
読み
A      
B      
C      
○三つの地域を地形図の上にかさねてかきあらわすことができたか(作品)

(9) 指導の記録

〈第1時〉
○地球儀と地図のちがいを理解させるために方位・きょりを調べる作業を通して学習を進めた。作業化を図り,グループでまとめさせる方法をとり入れることにより,個別指導が強化され,地図と地球儀の理解がより確かなものになる。
○小集団の作業時に,チェックリストにより観察評価を行ない,個別指導の手がかりとした。

〈第2時〉
○現象面だけのちがいは,大体の児童は気づいたが,「なぜだろう。」「どうしてだろう。」という探究的な学習態度の育成が少なかった。
○話し合い活動において,発言による評価は難かしいので,カードに各自の考えを書かせることにより,評価を容易にするくふうが必要であった。

〈第3時〉
○意識調査結果による上位ランクされた国々などの位置も確認させ,我が国との関係を明らかにさせながら学習を進めていった。
○世界のニュースなどから,日本と世界の国々の関係をとらえるために,新聞切りぬきニュースメモなどを資料として集めさせた。
 本時のために収集した児童は60%程度であった。
○資料の集め方について,第8時に再指導を行なう。

〈第4時〉
○知識や理解面の評価になりやすいが,ここでは,資料選択(吟味)する力の評価を行なった。数字にこだわらず,グラフ化・図式化された資料を選択させた。
○教師による補説と児童の意見のくりかえしが多い学習であるため,上位・中位・下位群の抽出児によって評価した。

〈第5・6時〉
○児童は,多くの集められた資料から,問題を解決しようとする態度がみられた。
○各種統計や地図により,各自の資料を読みとる力がどのようにあらわれているか,尺度法により評価した。
○児童の発言は,生活経験をこえている学習ではあるが,大へん活発であった。しかし世界の自然の規模の大きさを推測するよう


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