研究紀要第33号 学習指導に関する研究 - 022/092page

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ジョルダンの定理

5.以上のように,1〜4までの指導をしたあとで,閉曲線,開曲線の定義をし,ジョルダンの定理についてまとめる。

 このように,教科書に書かれている順序を全く逆にした指導展開の例をあげてみたが,これは,授業における課題提示のくふうを中心にして,いかに指導過程を工夫することが大切かを理解していただくためにのべてみたわけである。

よい授業をするためには,教材研究を十分にすすめることが不可欠の条件であることはわかるんですが,教材研究のねらい・必要性について,具体的にのべてみて下さい。

 教材研究がなぜ必要かということはのべるまでもないことですが,そのねらいをのべてみると次のようなものになろう。
 目標を的確につかんで指導にあたるため
 教材の系続をおさえ,内容を精進・重点化するため
 「教えること」と「考えさせること」を明らかにし,授業を価値の高いものにするとともに,その効率化をはかるため
 必要な資料を整備し,その活用を考えるため
 他学年,他教科との関連を明らかにするため
 生徒のレディネスをおさえるため

 ここでのべたことを完全に消化するためには,いずれにしろ,まず自分の教材観を確立し,生徒の実態を的確には握し,より効果的な指導法を追求していくことが必要になってきます。
 一方,教材研究をするねらいは,教師としての自己の教職専門を深め,自己の授業を改革していくためにあるといわれています。
そのためには,
・教材に精通し


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