研究紀要第38号 学習指導に関する研究 - 023/081page

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数式

4.乱数表

 算術乱数の発生法としては,平方採中法,乗算型合同法,混合型合同法などがあるが,これらに関するわかりやすい例が,参考文献4にあるのでここでは述べないことにする。なお,これらの例をプログラム化して,電卓で乱数を発生させるのは容易である。

5.三角関数表

〔準備1〕関数f(x)が,次のように条件Aをみたす交項級数に展開されているものとする。
数式
これは,項打ち切りによる誤差の大きさは,その次の項の大きさより小であることを示す。
したがって,あらかじめ,小数点以下何桁まで正しい値が必要であるかを決めておけば,この関係から,この級数の第何項まで計算すればよいかがわかる。


さて,sinx,cosxは,
数式
のように交項級数に展開でき,o≦x<πのとき,いずれも条件Aをみたす(ただし,cosxの方はn≧2で)から,〔準備1〕によって,項打ち切りによる誤差の評価ができる。tanxはsinx/cosxから求める。なお,xの単位はラジアンであるから注意する。

6.常用対数表

数式
と,交項級数に展開できる。これは,条件Aをみたすから,項打ち切りによる誤差の評価ができる。
実際に数表を作成する場合は,
数式
この漸化式をプログラムに組めばよい。ただし,a1=1,loge1=0,loge10の値は入力する。△x


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