研究紀要第38号 学習指導に関する研究 - 024/081page

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は“きざみ”である。{ }中の交項級数は,あらかじめ定めたεよりも,項打ち切り誤差が小さくなるまで計算させるようにする。
 微積分の本には,技巧をこらした展開式
数式
があげられているが,電卓で計算させる場合,上記の方法で十分精度の良い値が得られる。

7.二項分布表

 二項分布表は,Pγ,Pγ−1に関する次の漸化式を用いて作成する。
数式

8.ポアソン分布表

 ポアソン分布表も,二項分布表と全く同じように,PγとPγ−1に関する漸化式を用いて作成する。
数式

9.正規分布表

 変量Xが,平均値m,分散σ 2の正規分布N(m,σ2);
数式
に従うとき,変数の変換数式によってUは標準正規分布N(0,1);
数式
に従うことはすぐにわかる。変数をこのように変換すれば,どんな正規分布も,標準正規分布N(O,1)に変えることができるから,正規分布に関する確率は,標準正規分布について計算しておけばよいわけである。そのようなわけで,
数式
におけるtと,それに対応する確率P(t)の値を表にしたものが,いわゆる正規分布表といわれているものである。ところで,この確率の値を求めるための右辺の定積分は,素直に求まるものではないので,正規分布表の作成は,この定積分の値をいかにして計算するかにかかってくる。
さて,exは,次のように展開される。
数式


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