研究紀要第51号 「学習指導の個別化 個に応ずる研究」 -018/080page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

エ 自已評価票

毎時間の学習について,自己のつまずきや到達の度合いを確認させ,その後の学習に生かせるようにするため,下記のような自己評価票を作成し,授業のまとめの段階で使用した。

また,授業後にそれを提出させ,教師が目を通すことによって,一人一人の生徒のつまずきや到達の度合いを把握したり,簡単なコメントなどを記入することにより,個に応じた働きかけを行い,学習意欲を高めることもねらいとした。

なお,自己評価の結果や,それに対する教師の働きかけについては,学習指導カ一ドに記入しておき,一人一人の生徒の学習の様子を継続してとらえられるようにするとともに,意図的・計画的な指導が進められるようにした。

自已評価票

なお,自己評価票の記入のしかたは次のようにする。

(ア)  項目1〜6については,毎時間記入する。7,8は分枝型学習を取り入れた授業のとき,9は小テストを実施したときに記入する。

(イ) 学習コースについて

・選択したコースの○を赤で囲む。

(例)Bコースを選択した場合
Bコースを選択した場合

・選択したコースが終了できたら,○をぬりつぶし,次に進んだコースに矢印をつける。
(そのコースも終了できたら,同じようにぬりつぶす。)

(例)選択したBコースが終了し,Cコースに進んだ。
選択したBコースが終了し,Cコースに進んだ

・選択したコースにつまずいて,終了できなかった場合には,そのままにしておく。

・最初に選択したコースはつまずいたが,別のコースで到達したときは,そのコースの方向に矢印をつけ,○をぬりつぶす。

(例)Cコースを選択したが,つまずいてBコースヘもどり到達した。
Cコースを選択したが,つまずいてBコースヘもどり到達

(ウ) 小テストの結果について

(例)B子の場合

B子の場合の小テストの結果
B子は(1),(2)に正答し,(3)でまちがいをした。


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。