研究紀要第51号 「学習指導の個別化 個に応ずる研究」 -054/080page

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エ コース別学習課題

前述した「形成的評価問題」としての英問英答の結果を自己評価させ,生徒一人一人が,自分に最も適したコースを選択できるように配慮した。教師は,あらかじめ,生徒の学力差などに応じられるように,予習的課題や形成的評価問題・補説問題と同様,難易度をふまえたA,B,C三つのコース別学習課題を準備しておき,それを一斉授業の中での,分枝型学習形態のもとで行わせたわけである。

次に,各コース別学習課題の内容を述べる。

Aコースは,Q and Aを用いずに,T or Fテストによって内容把握の状況を確認させようとしたものである。

Bコースは,Q and Aを中心に,絵で場面を設定し,自由に表現させようとしたものである。

Cコースは,かなり高度なQ and Aをはじめとして,英文で場面を設定した例文を示し,一つのまとまった内容を数箇の文で,自由に表現させようとしたものである。

また,いずれのコースにもこのセクションの目標文(Target sentence)は含まれるように配慮している。どの生徒にもBコースまでは到達させたいという意図で作成した課題である。

更に,この段階では,「聞くこと,話すこと」の言語活動には変りないが,生徒の実態によっては「書くこと」の言語活動にまで発展させることも必要であると思う。

以下,その例をコース別に示す。

Aコース
T or Fテストです。1.African people are great slaves.( )
2.They were taken to America as musicians.( )
3.They took their songs and dances with them.( )
4.They didn't know how to p1ay the piano.( )
5.It is a lot of fun to p1ay jazz or listent to it.( )

Bコース
1〕 Q and A1〜5は省略。
2〕 例にならって,下の絵を用いて,英文を書いてみましょう。
 Bコースの学習課題

Cコース
1〕 Q and A1〜2は省略。
2〕 It…to〜の文を,自由に書いてみよう。
 Cコースの学習課題

オ 自已評価票

形成的評価問題のでき具合,コース別学習課題の実施経過,反省,教師の指導等から成る。

「自己評価票」 C1ass 2 No.20 Name B子
「自己評価票」 C1ass 2 No.20 Name B子


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