研究紀要第56号 「学習指導と評価に関する研究 第1年次・実態調査」 -006/053page

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(3) 授集前の評価の方法・資料
[設問 3]  あなたは,新しい単元・題材の指導に際して行っている評価をつぎのどの方法や資料を用いて行っていますか。該当するものを三つ以内選んでください

○調査の結果――回答者数には,[設問 2] で工と答えた人数は含まれていない。

調査の結果


○校種別にみると,小・中学校では「自作のレディネステスト」「観察法」「既習の単元・題材の総括的評価」による場合が半数以上を占めている。特に小学校においては,「レディネステスト」が約70%あり,中でも低学年では85%と高い割合になっている。高等学校でも「観察法」「既習の単元・題材の総括的評価」によって行っていることが多いが,「自作のレディネステスト」については,小・中学校と比較して非常に少ない。一方,「面接法」が小・中学校に比べて多く行われているようである。

○次の表は,[設問 3] について中学校の回答を教科別にまとめたものである。

                   教科

選択肢

国語 社会 数学 理科 音楽

美術

保健

体育

技術

家庭

英語
ア 自作のレディネステスト 52% 62% 72% 56% 21% 39% 73% 46%
イ 観察法 76 56 30 53 68 84 50 58
ウ 面接法 4 9 2 16 5 16 23 9
エ 既習の単元・題材の総括的評価 50 49 50 53 58 39 39 67
オ 前学年用標準学力調査 15 13 2 11 11 3 8 6
カ その他 2 4 0 2 5 7 4 6
回答者数 54人 45人 64人 45人 19人 31人 26人 33人

 この表から,教科別の特徴を中学校についてみると,社会,数学,理科,技術・家庭においては「自作のレディネステスト」が最も多く用いられており,特に数学,技術・家庭では70%以上の高い割合を占めている。これに対して,国語,音楽,美術,保健体育では「観察法」が最も多く,いずれも高い割合になっている。また,英語については「既習の単元・題材・・・」が最も多く,次いで「観察法」が用いられているようである。


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