研究紀要第56号 「学習指導と評価に関する研究 第1年次・実態調査」 -011/053page

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○[設問 6] と[設問 1-(1) ] の関連を中学校についてみると次のような結果になる。

      1−(1)指導計画への評価の位置づけ

6 授業中の評価

ア 具体的に位置づけている イ 具体的ではないが位置づけている ウ 位置づけていない 合計
ア いつも確かめている 22人 39人 2人 63人
イ 確かめていることが多い 51 175 22 248
ウ 確かめていることが少ない 7 24 17 48
エ ほとんど確かめていない 0 0 1 1
合   計 80 238 42 360

○[設問 1−(1)] は「指導計画への評価の位置づけ (1)観点について」であるが,授業中における確かめとの関連をみると,指導計画に評価の観点を具体的に位置づけている教師80人中73人が「いつも確かめている」「確かめていることが多い」と回答している。
 反対に「位置づけていない」教師42人中18人が「確かめていることが少ない」か「ほとんど確かめていない」と回答している。全体的に,指導計画に評価の観点を位置づけている教師は,授業中も確めをよく行う傾向を示している。それ故,指導計画への評価の観点や方法の位置づけは,目標の到達状況を確かめるためには大切であるといえよう。


(2) 授業中の評価の計画性
[設問 7]  あなたは,授業の中で,児童生徒が目標に到達しているかどうかの確かめを計画的に行っていますか。

○調査の結果−回答者数には, [設問 6] で工と答えた人数は含まれていない。

調査の結果


○小・中・高等学校とも同じ傾向を示している。「計画的に確かめている」教師は,14%と少なく,「計画的でないが必要に応じて確かめている」教師が,86%と大部分である。授業は,児童生徒が目標に到達することを願って展開されるものである。未到達の場合,再指導して到達を目ざさなければならないことも多い。それ故児童生徒が目標に到達しているかどうかの確かめは,非常に重要であるといえよう。今後「計画的に確かめる」教師が,より多くなることが望まれる。


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