研究紀要第56号 「学習指導と評価に関する研究 第1年次・実態調査」 -012/053page

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(3) 授業中の評価の方法
[設問 8]  あなたは,授業の中で,児童生徒が目標に到達しているかどうかの確かめを,つぎのどの方法で行っていますか。該当するものを三つ以内選んでください。

○調査の結果−回答者数には,[設問 6] でエと答えた人数は含まれていない。

調査の結果


○全体的にみると,小・中・高等学校とも「ぺーパーテスト」「観察」「発言・発表」が59〜70%で同じような傾向を示している。これらの方法は,いずれも特別に用具を必要としないという点で共通している。これは教師が,評価の重要性を認識しながらも,準備のために時間を要しないなどの安易さから多用されてはいないだろうか。

○学校種別にみると,上記の3方法以外では「挙手」の中学校59%,「チエックリストなどによる観察」小学校38%,「ハンドサイン」小学校19%が目立つようである。

○中学校の教科別傾向をみると,実技を伴う教科とそれ以外の教科との間に相違が表れている。その特色がよく出ている国語と保健体育を例にみると,次のような結果になる。

教科別傾向


国語は,「ぺーパーテスト」「発言・発表」が保健体育よりかなり多い。保健体育では「チェックリストによる観察」「観察」が多い。「挙手」は共に60%で同じであり,他教科もほぼ同じ傾向を示しているが,美術,技術,家庭は少ない。


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