研究紀要第56号 「学習指導と評価に関する研究 第1年次・実態調査」 -014/053page
(5) 授業中の自己評価
[設問 10] あなたは,授業の中で,児童生徒が自己評価をする場をとり入れて指導を行っていますか。 ○調査の結果
○全体的にみると,「いつも行っている」9%,「行っていることが多い」42%,「行っていることが少ない」40%であり,授業の中で,児童生徒が自己評価をする場をとり入れて指導した経験のある教師は90%を超える。
○学校種別にみると,「いつも行っている」と「行っていることが多い」を合わせて,小学校56%,中学校54%,高等学校38%である。一方,「ほとんど行っていない」についてみると,小学校5%,中学校6%,高等学校18%であり,授業の中で児童生徒が自己評価をする場をとり入れているかどうかについては,小・中学校と高等学校では,若干の差異がみられる。
○[設問 10] と[設問 6] の関連を,中学校についてみると次の表のとおりである。
6 授業中の評価 10 授業中の自己評価
ア いつも確かめている イ 確かめていることが多い ウ 確かめていることが少ない エ ほとんど確かめていない 合計 ア いつも行っている 11人 19人 4人 0人 34人 イ 行っていることが多い 38 116 7 0 161 ウ 行っていることが少ない 12 100 31 0 143 エ ほとんど行っていない 2 13 6 1 22 合 計 63 248 48 1 360
○授業中,生徒が目標に到達しているかどうかを「いつも確かめている」「確かめていることが多い」教師は311名,この中で自己評価を「いつも行っている」「行っていることが多い」と答えた教師は,184人(59%)である。
○自己評価を「いつも行っている」「行っていることが多い」と答えた教師を合わせると195人,この中で授業中,目標の到達状況を「いつも確かめている」「確かめていることが多い」と答えた教師は184人(94%)である。