研究紀要第56号 「学習指導と評価に関する研究 第1年次・実態調査」 -015/053page

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(6) 授業中の自己評価の方法
[設問 11] あなたは,授業の中で,児童生徒に自己評価を,どのような方法で行わせることが最も多いですか。

調査の結果――回答者数には,[設問 10] で工と答えた人数は含まれていない。

調査の結果


○全体的にみて,授業中に自己評価を行わせる方法は,「ぺーパーテストの自己採点など」53%,「カード(チェックリストなど)記入による自己評価」22%,「反省文(記録)を書かせる」19%であり,これら三つの方法で94%を占めている。「その他」の6%の中では,「力一ド(チェックリスト)記入」「反省文(記録)を書かせる」を併用しているという回答が数多くみられる。

○学校種別にみると,小・中学校では「力ード(チェックリスト)記入」が23%,28%と高等学校の12%をうわまわっており,高等学校では,「ぺーパーテストの自己採点」が63%と小・中学校の49%,52%をうわまわっている。

○中学校の教科別の傾向を,国語と保健体育を例にみると,次のような結果になる。

教科別の傾向


 国語,保健体育とも小・中・高等学校の傾向とは異った教科の特色を示している。国語は「ぺーパーテストの自己採点」64%,「カード(チェックリスト)記入」22%,「反省文(記録)を書かせる」の順に用いられ・これら三つの方法で自己評価を行わせているようである。また,保健体育は「カード(チェックリスト)記入」64%,「反省文(記録)を書かせる」24%,「その他」12%の順に用いられているが,「その他」の内容は,「力ード(チェツクリスト)記入」「反省文(記録)を書かせる」の併用が主であることからみて,これら二つの方法により自己評価を行わせているようである。


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