研究紀要第56号 「学習指導と評価に関する研究 第1年次・実態調査」 -018/053page

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(2) 授集後の評価の方法
[設問 13]   あなたは,単元・題材の終了時の評価を,つぎのどの方法で行っていますか。該当するものを三つ以内選んでください。

○調査の結果――グラフは,複数回答の単純集計結果を,校種別に示したものである。

調査の結果


○小・中・高等学校に共通して最も多く用いられている評価の方法は,「ぺーパーテスト」である。ついで「ノート」「観察」「発言・発表」となっており,「質問紙法」は少ない。この五つの方法を除く他の方法では,校種による差が大きい。小学校では「作品」や「実技テスト」をより多く用いているのに対し,高等学校では「作品」や「実技テスト」よりも「レポート」をより多用している。中学校は,両者の中間的な傾向を示している。この差異は,児童生徒の発達段階や教科内容に応じて評価方法を工夫して評価を行っていることの表れとみることができよう。

○中学校の教科別の傾向を,国語と保健体育を例にみると,次のような結果になる。

教科別の傾向


 国語は「感想文」を除けば,小・中・高等学校に共通して多く用いられる方法と,ほぼ同じ方法を多用している。例示はしていないが,社会,英語,数学,理科も同様である。しかし,保健体育のように実技を伴う教科の場合には「実技テスト」や「観察」が「ぺーパーテスト」よりも重視されているようである。なお,美術や技術・家庭では「作品」も重視している。


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