研究紀要第56号 「学習指導と評価に関する研究 第1年次・実態調査」 -019/053page
(3) 授業後の再指導
[設問 14] あなたは,単元・題材の終了時に,単元・題材の目標に到達できなかった児童生徒に対して,どのように対処していることが最も多いですか。 ○調査の結果――回答者数には、[設問 12] で工と答えた人数は含まれていない。
○未到達の児童生徒に再指導を行っているかという点についてみると,「その他の機会に再指導している」を含めて,小学校の94%,中・高等学校のそれぞれ78%が再指導を行っているとしている。再指導を行う時間は「その後の授業の中で」が40〜46%で最も多い。小学校では「休み時間に再指導している」割合も39%と多くなっている。
「その他の機会」として,自由記述で示された内容を分類すると,小・中・高等学校の校種別,教科別にみて共通していることは,「放課後の指導」が多いことである。その中でも,特に小・中・高等学校の算数・数学で,その傾向がみられた。その他では,「宿題,課題を与えて添削する」も比較的多い。高等学校では,「学期末の長期休業中に再指導する」が目立った。○[設問 14] と[設問 12] との関連を中学校についてみると,次のような結果になる。
12 授業後の評価 14 授業後の再指導
ア いつも行っている イ 行っていることが多い ウ 行っていることが少ない 合計 ア その後の授業の中で再指導している 87人 70人 8人 165人 イ 休み時間に再指導している 45 36 4 85 ウ その他の機会に再指導している 27 7 0 34 エ 特に再指導はしていない 27 36 11 74 合 計 186 149 23 358
この設問の回答者数には,[設問 12] で工と答えた人数は含まれていない。
授業後の評価を「いつも行っている」か「行っていることが多い」教師が,「その後の授業の中で」か「休み時間」あるいは「その他」の機会を設けて再指導を行う割