研究紀要第56号 「学習指導と評価に関する研究 第1年次・実態調査」 -017/053page
3 授集後の評価
(1) 授業号後の評価
[設問 12] あなたは,単元・題材の終了時に評価を行っていますか。 ○調査の結果
○小・中学校では,「いつも行っている」と「行っていることが多い」を合わせて,それぞれ92%,93%であるのに対して,高等学校では69%と少なく,「いつも行っている」割合も,小・中学校のそれぞれ3分の1,5分の2である。反面「行っていることが少ない」と「行っていない」は,小・中学校が8%,7%であるのに対し,高等学校では31%である。高等学校では,2単位程度の小単位の科目もあり,学期の中間や学期末に複数の単元・題材をまとめて評価を行う場合が多いことなどもあって,このような結果が表れたものと、思われる。
○[設問 12] と[設問 1] との関連を中学校についてみると,次のような結果になる。
1 指導計画への評価の位置づけ 12 授業後の評価
ア 具体的に位置づけている イ 具体的ではないが位置づけている ウ 位置づけていない 合 計 ア いつも行っている 54人 113人 19人 186人 イ 行っていることが多い 24 109 16 149 ウ 行っていることが少ない 2 15 6 23 エ ほとんど行っていない 0 1 1 2 合 計 80 238 42 360
指導計画へ評価を「具体的に位置づけている」か「具体的にではないが位置づけ」て,授業後の評価を「いつも行っている」か「行っていることが多い」場合が全体で300人(82%)を占めている。このことは,指導計画を作成する段階で,評価を位置づけている場合は,授業後の評価も行っていることが多いということを示している。