研究紀要第56号 「学習指導と評価に関する研究 第1年次・実態調査」 -025/053page

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4 情意面 (関心・態度など) の評価

(1) 情意面 (関心・態度など) の評価
[設問 18]  あなたは,教科に対する「関心・態度」などの情意面の評価を行っていますか。

○調査の結果

選択肢 小学校 中学校 高等学校 全 体
低学年 中学年 高学年
ア いつも行っている 13% 12% 4% 9% 12% 16% 12%
 行っていることが多い 48 30 45 40 43 43 42
 行っていることが少ない 32 45 45 42 36 30 37
エ  ほとんど行っていない 7 13 6 9 9 11 9
回答者数 67人 132人 150人 349人 360人 263人 972人

○「いつも行っている」と「行っていることが多い」を合わせても,全体の54%にしかならず,約半数が情意面の評価を「行っていることが少ない」か「ほとんど行っていない」と回答している。特に,「ほとんど行っていない」が9%にも達している。

○校種別にみると,高等学校が「いつも行っている」と「行っていることが多い」を合わせて59%と一番高く,次いで,中学校の55%,小学校の49%の順に下がってくる。小学校のみでみると,低学年が61%と高い割合を示し次いで中学年二高学年の順である。

○情意面の評価について,中学校の教科別についてみると次のような結果になる。

                    教科

選択肢

国語 社会 数学 理科 音楽

美術

保健

体育

技術

家庭

英語
ア いつも行っている 10% 6% 6% 8% 9% 37% 29% 8%
イ 行っていることが多い 37 40 34 39 76 54 39 53
ウ 行っていることが少ない 41 43 46 49 5 9 32 25
エ ほとんど行っていない 12 11 14 4 10 0 4 14
回答者数 73人 47人 66人 50人 23人 35人 28人 36人

 国語,数学などのいわゆる知識・理解を主とする教科が,「いつも行っている」と「行っていることが多い」を合わせて40%台と低い割合であるのに対して,音楽・美術,保健体育などの実技をともなう教科は85〜90%と高い割合を示している。特に,保健体育,技術・家庭は,「ほとんど行っていない」は皆無で,教科の特殊性をよく示しているといえよう。


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